乳癌検診におけるMLO撮影法の検討
〔目的〕現在, 我々がマンモグラフィによる乳癌検診で行っている内外側斜方向Medio-lateral-oblique(MLO)の画像評価を行ったので報告する. 〔対象〕平成6年4月より7年3月に施設検診を行った1061例を対象とした. 〔方法〕乳房撮影ガイドラインのMLO画像合格基準の5項目1. 乳房の左右像が対称に近いこと. 2. 乳頭が正確な側面像(profile)であること. 3. 大胸筋が乳頭ラインまで描出されていること. 4. 乳腺後方にある脂肪組織が描出されていること. 5. 乳腺下部の軟部組織(inframammary fold)が描出されていること. 以上にて評価をおこなった....
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Veröffentlicht in: | 日本乳癌検診学会誌 1995, Vol.4 (3), p.310-310 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 〔目的〕現在, 我々がマンモグラフィによる乳癌検診で行っている内外側斜方向Medio-lateral-oblique(MLO)の画像評価を行ったので報告する. 〔対象〕平成6年4月より7年3月に施設検診を行った1061例を対象とした. 〔方法〕乳房撮影ガイドラインのMLO画像合格基準の5項目1. 乳房の左右像が対称に近いこと. 2. 乳頭が正確な側面像(profile)であること. 3. 大胸筋が乳頭ラインまで描出されていること. 4. 乳腺後方にある脂肪組織が描出されていること. 5. 乳腺下部の軟部組織(inframammary fold)が描出されていること. 以上にて評価をおこなった. 〔結果〕MLO画像合格基準をクリアできたのは1061例中, 1が775例73%, 2が右965例91%, 左926例87%, 3が右577例54%, 左514例48%, 4が右632例60%, 左624例59%, 5が右442例42%, 左453例43%, 全5項目すべてクリアできたのは433例41%であった. 〔考察〕MLO画像合格基準5項目をクリアできたのは41%であり, 技師の技術的な熟練の必要性を感じた. この結果をふまえ, 撮影体位, 乳房の形態にあわせた撮影角度等, ポジショニングの検討が必要であると思われた. |
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ISSN: | 0918-0729 |