中間期乳癌の臨床・病理的検討

いわゆる中間期乳癌の中に検診の見落としと思われる症例が多く含まれる可能性については既に報告した. そこで, 中間期癌症例を患者さんの訴えを重視し, 前回検診結果では異常なしとされていたが, 患者さん自身は腫瘤その他, 何等かの症状を自覚していた, 見落としないしは見誤りと考えられる症例を除いた8例の中間期乳癌の特徴について, 初診時診断乳ガン症例と比較した. 結果:癌確定部位以外の腫瘤で経過観察中のものは4例であった. 癌確定時腫瘤を自覚していたのは4例であった. 前回検診時推定腫瘍径が1cm以下は6例で, 中間期乳癌は小腫瘤であるという以外, 特徴はなかった. 結論:単に発見される時期の問題...

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Hauptverfasser: 秋山憲義, 雨宮明文, 川上敬人, 佐藤牧, 南雲功, 渡辺出, 佐藤俊行, 山口秀樹
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:いわゆる中間期乳癌の中に検診の見落としと思われる症例が多く含まれる可能性については既に報告した. そこで, 中間期癌症例を患者さんの訴えを重視し, 前回検診結果では異常なしとされていたが, 患者さん自身は腫瘤その他, 何等かの症状を自覚していた, 見落としないしは見誤りと考えられる症例を除いた8例の中間期乳癌の特徴について, 初診時診断乳ガン症例と比較した. 結果:癌確定部位以外の腫瘤で経過観察中のものは4例であった. 癌確定時腫瘤を自覚していたのは4例であった. 前回検診時推定腫瘍径が1cm以下は6例で, 中間期乳癌は小腫瘤であるという以外, 特徴はなかった. 結論:単に発見される時期の問題で腫瘍の性質は中間期乳癌も初診時診断乳癌と変わらないとかんがえられた.
ISSN:0918-0729