早期非触知乳癌の発見における超音波検査技師の対応

[目的]乳癌検診の目的は早期非触知乳癌の発見にあるといっても過言ではない. 江戸川区では全例に有資格超音波検査技師による超音波検査(US)を施行し早期非触知乳癌の発見に有用であったので報告する. [方法]USは6名の超音波検査技師が一人平均8分で両側全域を検索し検査中毎年受診の勧奨も併せておこなった. [結果]4年間で19235例が受診, 乳癌は109例(発見率0.57%), このうち早期乳癌は52例で23例は早期非触知乳癌であった. 早期非触知乳癌の最小径は5mm, I期22例, Tis1例, なお21例は術者所見で乳癌を疑った. [考察]有資格超音波検査技師によるルーチン化された全例US検...

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Hauptverfasser: 中込誠, 阿部文子, 大須賀由美子, 小畑実子, 小倉正幸, 平山現生, 玉城繁, 北浜博之
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:[目的]乳癌検診の目的は早期非触知乳癌の発見にあるといっても過言ではない. 江戸川区では全例に有資格超音波検査技師による超音波検査(US)を施行し早期非触知乳癌の発見に有用であったので報告する. [方法]USは6名の超音波検査技師が一人平均8分で両側全域を検索し検査中毎年受診の勧奨も併せておこなった. [結果]4年間で19235例が受診, 乳癌は109例(発見率0.57%), このうち早期乳癌は52例で23例は早期非触知乳癌であった. 早期非触知乳癌の最小径は5mm, I期22例, Tis1例, なお21例は術者所見で乳癌を疑った. [考察]有資格超音波検査技師によるルーチン化された全例US検査で高率に早期非触知乳癌が発見でき, 毎年受診の勧奨にともなう受診率の向上への努力は, 乳癌が増加傾向にある現状に鑑み, 有資格超音波検査技師の役割が今後極めて重要となりうることを示しており, 有資格超音波検査技師の育成と共に乳癌検診でのUS普及の重要性が認識された.
ISSN:0918-0729