定期検診に有効な診断法と検診間隔

乳癌検診を目的に通院している患者から, 早期に乳癌を発見するために有効な診断方法と検診間隔を, 過去2年以内に検診受診歴を有する乳癌58名を対象として検討した。 発見乳癌は早期癌が33名56.9%と高率であるが, これらの症例の診断は難しく, 癌が判明した時点での診断率は触診55.2%, 乳房撮影 (MMG) 67.4%, 超音波検査 (US) 83.3%で最終診断を生検に負うものが多かった。経過観察に有効な診断法を, 前回と同一の検査を行ったもので今回悪性変化を示した割合で比較して検討した。MMGでは1年以内に61.9%が, 2年以内に90.9%が悪性変化を示した。USでは1年以内に50.0...

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Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 1995/07/25, Vol.4(2), pp.123-128
Hauptverfasser: 東, 靖宏, 末益, 公人, 栗原, 照昌, 長沢, 雅裕
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:乳癌検診を目的に通院している患者から, 早期に乳癌を発見するために有効な診断方法と検診間隔を, 過去2年以内に検診受診歴を有する乳癌58名を対象として検討した。 発見乳癌は早期癌が33名56.9%と高率であるが, これらの症例の診断は難しく, 癌が判明した時点での診断率は触診55.2%, 乳房撮影 (MMG) 67.4%, 超音波検査 (US) 83.3%で最終診断を生検に負うものが多かった。経過観察に有効な診断法を, 前回と同一の検査を行ったもので今回悪性変化を示した割合で比較して検討した。MMGでは1年以内に61.9%が, 2年以内に90.9%が悪性変化を示した。USでは1年以内に50.0%, 2年100%であった。 定期検診では, 触診以外に年1回のMMGあるいはUSによる検査が必要である。
ISSN:0918-0729
1882-6873
DOI:10.3804/jjabcs.4.123