平成5年の乳腺超音波検査についての検討

[目的]当院受診患者の乳癌検出のための超音波検査について検討した. [対象・方法]平成5年の患者を, I群(集団検診で要精検となった患者188例), II群(他院より紹介された患者56例), III群(自覚症状により受診した患者372例)の3群に分け, 超音波結果と病理診断とを比較した. [結果]腫瘤検出率は, I群40.0%, II群67.9%, III群44.2%であった. そのうち, 乳癌はI群4.2%, II群12.5%, III群5.7%に検出された. 腫瘤の検出率, 乳癌の検出率ともにII群が高率であった. 超音波検査での悪性正診率は76.3%であった. 誤診例の多くは腫瘤径1.5...

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Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 1994, Vol.3 (3), p.293-293
Hauptverfasser: 南雲功, 中村泰代, 山口秀樹, 渡邊出, 小林潤和, 佐藤本則, 近藤昭二, 浅尾武士, 秋山憲義, 雨宮明文
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:[目的]当院受診患者の乳癌検出のための超音波検査について検討した. [対象・方法]平成5年の患者を, I群(集団検診で要精検となった患者188例), II群(他院より紹介された患者56例), III群(自覚症状により受診した患者372例)の3群に分け, 超音波結果と病理診断とを比較した. [結果]腫瘤検出率は, I群40.0%, II群67.9%, III群44.2%であった. そのうち, 乳癌はI群4.2%, II群12.5%, III群5.7%に検出された. 腫瘤の検出率, 乳癌の検出率ともにII群が高率であった. 超音波検査での悪性正診率は76.3%であった. 誤診例の多くは腫瘤径1.5cm以下で縦横比が1.0より大きく, 後方エコーが減弱し, 形状が不整の線維腺腫であった. 良性を考えるが悪性も否定できないとしたものの内乳癌であったのは16.6%であった. [結論]超音波画像では, まだ迷うものが多く, エコー下穿刺吸引細胞診等にゆだねる必要がある.
ISSN:0918-0729