マンモグラフィー併用の乳癌集団検診の有用性と問題点

当院に併設する健康管理センターでは, 1991年より視・触診とともに希望者に対してマンモグラフィー(以下MMG)を併用した乳癌の集団検診を行なっている. 3年間をふり返ってその有用性と問題点について検討する. 受診者総数はのべ6001例で, そのうちMMGを希望したのは5175例(86.2%)であった. 要精検者数は381例(6.3%)で乳癌を11例(0.16%)に発見したが, 全例がMMG併用群からであった. 臨床病期別には0期2例, I期4例, II期5例で, n(+)は1例であった. 過去にMMGを経験した者が4例あり, 過去のMMGと比較しえた症例のうち, 1例は明らかに新たな腫瘍影を...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 1994, Vol.3 (3), p.281-281
Hauptverfasser: 田中真紀, 磯辺真, 柳瀬晃, 篠崎広嗣, 亀井英樹
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:当院に併設する健康管理センターでは, 1991年より視・触診とともに希望者に対してマンモグラフィー(以下MMG)を併用した乳癌の集団検診を行なっている. 3年間をふり返ってその有用性と問題点について検討する. 受診者総数はのべ6001例で, そのうちMMGを希望したのは5175例(86.2%)であった. 要精検者数は381例(6.3%)で乳癌を11例(0.16%)に発見したが, 全例がMMG併用群からであった. 臨床病期別には0期2例, I期4例, II期5例で, n(+)は1例であった. 過去にMMGを経験した者が4例あり, 過去のMMGと比較しえた症例のうち, 1例は明らかに新たな腫瘍影を1例は微細石灰化像が経過とともに広がっているのを認めた. その他, MMG撮影範囲外に腫瘤を触知した症例が1例あった. MMG併用の乳癌検診は, 早期乳癌発見には有用であった. 集団検診で行なうには, 撮影方向や技術に問題があり, さらに前回との比較が容易にできるシステムの開発が必要と思われた.
ISSN:0918-0729