郡山市における老健法に基づく乳癌検診5年間の成績

郡山市では昭和62年度より老健法に基づく乳癌検診を実施している. 今回は, 平成3年度までの5年間の検診結果と, その間に発見された乳癌55例の分析について報告する. 〔検診結果〕検診は, 市の中心部では施設検診, 周辺部では集団検診と施設検診の併用で行っている. 5年間の受診者総数は29,182名で, 受診者は年々増加しているが, 平成3年度の30歳以上の女性人口に対する受診率は8.11%で, 今だに充分と言える数ではない. 集団検診の受診者は, 徐々に減少の傾向にあり, 受診者の個別検診指向が強くなっている. 年令別の受診者数では, 40歳代が33.3%を占め, 次いで30歳代, 50歳代...

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Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 1993, Vol.2 (2), p.169-169
Hauptverfasser: 左近司光明, 植松郁之進, 斎藤徹, 佐川秀明, 桜井博, 佐久間正, 佐藤力, 高橋正泰, 成田久仁夫, 野水整, 本多正知, 室塚幸夫, 八巻義雄, 吉田初雄, 渡辺政和
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:郡山市では昭和62年度より老健法に基づく乳癌検診を実施している. 今回は, 平成3年度までの5年間の検診結果と, その間に発見された乳癌55例の分析について報告する. 〔検診結果〕検診は, 市の中心部では施設検診, 周辺部では集団検診と施設検診の併用で行っている. 5年間の受診者総数は29,182名で, 受診者は年々増加しているが, 平成3年度の30歳以上の女性人口に対する受診率は8.11%で, 今だに充分と言える数ではない. 集団検診の受診者は, 徐々に減少の傾向にあり, 受診者の個別検診指向が強くなっている. 年令別の受診者数では, 40歳代が33.3%を占め, 次いで30歳代, 50歳代の順であった. 5年間の要精検者は2,353名(9.2%)とやや多いが, これは平成元年度より家族歴陽性者を要精検としていることが影響していると思われる. 精検受診率は5年平均で84.7%であった. この検診から55例の乳癌が発見され, 内2例は集団検診受診者であった.
ISSN:0918-0729