乳頭異常分泌に対する検診法

〔目的〕乳頭異常分泌症例に対する検診方法, 特に細胞診と乳管造影検査の診断能と乳管内微細病変発見の為の留意点について検討した. 〔対象および方法〕1986年4月から1991年10月迄の乳房科総受診者33,940人(延べ)の内, 乳頭異常分泌症例は延べ2,101人(6.2%)で, 乳癌32例(T_0 乳癌16例), 乳管内乳頭腫55例, 乳腺症4例(atypical hyperplasia1例), 乳腺線維腺腫2例の93例で組織診断が得られた. この93例に対する細胞診と乳管造影の診断能を検討した. 検査の手順は, 初診時に視触診, マンモグラフィ, 直接塗沫細胞診を行い, 原則として蓄乳法を併...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 1992, Vol.1 (2), p.191-191
Hauptverfasser: 松永忠東, 藤井雅彦, 石井保吉, 岩田啓吾, 萩原勁, 日馬幹弘, 小柳泰久, 木村幸三郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:〔目的〕乳頭異常分泌症例に対する検診方法, 特に細胞診と乳管造影検査の診断能と乳管内微細病変発見の為の留意点について検討した. 〔対象および方法〕1986年4月から1991年10月迄の乳房科総受診者33,940人(延べ)の内, 乳頭異常分泌症例は延べ2,101人(6.2%)で, 乳癌32例(T_0 乳癌16例), 乳管内乳頭腫55例, 乳腺症4例(atypical hyperplasia1例), 乳腺線維腺腫2例の93例で組織診断が得られた. この93例に対する細胞診と乳管造影の診断能を検討した. 検査の手順は, 初診時に視触診, マンモグラフィ, 直接塗沫細胞診を行い, 原則として蓄乳法を併用して血性分泌および細胞診はclass III以上もしくはclass IIでも細胞数20個以上の細胞集塊が認められる場合をIIbとして乳管造影の適応とした. 蓄乳法は受診者に乳汁集細胞液の入った蓄乳容器を渡し, 1日3回3日間採取させた.
ISSN:0918-0729