当院過去6年間の線維腺腫症例の細胞診とその問題点

〔目的〕乳癌検診において重要な検査法の一つである, 穿刺吸引細胞診の制度を高める目的で, 我々は当院過去6年間の乳腺組織生検で, 線維腺腫と診断された症例の穿刺吸引細胞診結果を, class別に示し比較検討した. 〔方法〕1985年から1991年7月までに, 乳腺組織生検中232例が線維腺腫と診断された, 内139件(59.91%)に穿刺吸引細胞診が施行され, class III-Vと判定した33症例を中心に, 臨床診断・腫瘍の大きさ・年齢・組織型, 及び, 細胞診標本では, 細胞量・細胞成分・結合性・配列・背景・核型・クロマチン・核小体等を観察した. 〔結果〕33症例における臨床診断の内訳は...

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Veröffentlicht in:日本乳癌検診学会誌 1992, Vol.1 (2), p.189-189
Hauptverfasser: 高久良子, 小澤早苗, 船塚治, 中村宣子, 岡田卓子, 須田嵩
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:〔目的〕乳癌検診において重要な検査法の一つである, 穿刺吸引細胞診の制度を高める目的で, 我々は当院過去6年間の乳腺組織生検で, 線維腺腫と診断された症例の穿刺吸引細胞診結果を, class別に示し比較検討した. 〔方法〕1985年から1991年7月までに, 乳腺組織生検中232例が線維腺腫と診断された, 内139件(59.91%)に穿刺吸引細胞診が施行され, class III-Vと判定した33症例を中心に, 臨床診断・腫瘍の大きさ・年齢・組織型, 及び, 細胞診標本では, 細胞量・細胞成分・結合性・配列・背景・核型・クロマチン・核小体等を観察した. 〔結果〕33症例における臨床診断の内訳は, 線維腺腫の24症例が最も多く, 又, 悪性を疑った, 1症例を除いて全て良性腫瘍, もしくは, 乳腺症であった. 年齢分布は, 22~52歳, 平均年齢40.97歳, 40ついで30歳台が, 大半を占めた. 最大直径を腫瘍のサイズとした時, 0.4~5.3cm, 平均直径2.06cm, 多くは3cm未満であった.
ISSN:0918-0729