32. 医療機関におけるリスクアセスメントの実態調査~職員数と病院規模はリスクアセスメント実施に影響するか

【背景・目的】医療機関においてリスクアセスメント(以下RA)がどの程度普及しているか定かではない. 我々は病院機能評価Ver.5の認定を受けた全国2,558の医療機関を対象に, RA実施の実態についてアンケート調査を行った. 【方法】「RAの阻害要因」について分析した結果, 「人員不足」と回答する医療機関が多かった. アンケートの回答内容より「RAを行っている」群, 「RAを行ってない」群に分別し, 病床数/職員数比および病院規模(病床数)が「RAを行っている」群の割合に影響するか分析を行った. 【結果・考察】病床数/職員数の違いにより「RAを行っている」割合に変化は認められなかった. 一方で...

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Veröffentlicht in:産業衛生学雑誌 2012-03, Vol.54 (2), p.97-97
Hauptverfasser: 武田悠希, 立石清一郎, 深井航太, 梶木繁之, 堤明純
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:【背景・目的】医療機関においてリスクアセスメント(以下RA)がどの程度普及しているか定かではない. 我々は病院機能評価Ver.5の認定を受けた全国2,558の医療機関を対象に, RA実施の実態についてアンケート調査を行った. 【方法】「RAの阻害要因」について分析した結果, 「人員不足」と回答する医療機関が多かった. アンケートの回答内容より「RAを行っている」群, 「RAを行ってない」群に分別し, 病床数/職員数比および病院規模(病床数)が「RAを行っている」群の割合に影響するか分析を行った. 【結果・考察】病床数/職員数の違いにより「RAを行っている」割合に変化は認められなかった. 一方で200床未満の小規模医療機関では「RAを行っている」割合は低い傾向であった. そのため, 人員不足という回答は, 職員数そのものではなく, 産業保健における専門スタッフの不足を反映していると考えられた. また医療機関の規模が200床未満となると, RAというプロセスの必要性が低くなると考えられた.
ISSN:1341-0725