7. ETBE慢性曝露によるマウスの行動変化について

バイオマスエタノールから生成されるエチルターシャリーブチルエーテル(ETBE)は, ガソリンの添加剤であり, 日本でも販売が開始された. 本実験では, EBTE曝露後のマウスに行動試験を行い, 中枢神経系への影響を調べた. また, ALDH2欠損マウスに同様の行動試験を行い, 曝露後の行動変化の有無を調べた. 【方法】雌雄のC57BL/6系(WT)およびALDH2欠損マウス(KO)に0, 500, 1,750, 5,000ppmのETBEを12週間(6時間/日, 5日/週)曝露した. その後オープンフィールド試験にて活動量及び情動行動を, ロータロッド試験にて運動機能変化の有無を調べた. 【結...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:産業衛生学雑誌 2011, Vol.53 (1), p.12-12
Hauptverfasser: 北條理恵子, 久保田久代, 須田恵, 柳場由絵, 王瑞生
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:バイオマスエタノールから生成されるエチルターシャリーブチルエーテル(ETBE)は, ガソリンの添加剤であり, 日本でも販売が開始された. 本実験では, EBTE曝露後のマウスに行動試験を行い, 中枢神経系への影響を調べた. また, ALDH2欠損マウスに同様の行動試験を行い, 曝露後の行動変化の有無を調べた. 【方法】雌雄のC57BL/6系(WT)およびALDH2欠損マウス(KO)に0, 500, 1,750, 5,000ppmのETBEを12週間(6時間/日, 5日/週)曝露した. その後オープンフィールド試験にて活動量及び情動行動を, ロータロッド試験にて運動機能変化の有無を調べた. 【結果と考察】WTおよびKOの雄には, 活動の時間および距離に用量依存的な減少傾向がみられた. 濃度依存的な運動機能抑制も雄に認められ, 活動量減少の一要因であることが示唆された. ETBE曝露は雄に特異的に影響する可能性がある.
ISSN:1341-0725