1. ビスフェノールAの経胎盤・経母乳曝露後のマウスの高次脳機能における影響-行動試験および脳の組織的解析
C57BL/6J系統マウスに, 妊娠6日目から授乳22日目まで0, 0.33, 3.3あるいは33ppmのビスフェノールA(BPA)を混餌曝露した. オスの仔獣が9-16週齢時に系列学習, ワイヤーハング, オープンフィールドおよびロータロッド試験を行った. 試験終了後に脳の標本を作製し, いくつかの脳領域において抗c-fosおよび抗tyrosine hydroxylase(TH)抗体による酵素免疫染色法を行い, 曝露群と統制群で脳の活性の部位および強さに差があるかを調べた. 系列学習試験では統制群よりもBPA曝露群で課題を習得した仔獣が少数であったが, 他の行動試験結果に群差はなかった. ま...
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Veröffentlicht in: | 産業衛生学雑誌 2010, Vol.52 (2), p.107-107 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | C57BL/6J系統マウスに, 妊娠6日目から授乳22日目まで0, 0.33, 3.3あるいは33ppmのビスフェノールA(BPA)を混餌曝露した. オスの仔獣が9-16週齢時に系列学習, ワイヤーハング, オープンフィールドおよびロータロッド試験を行った. 試験終了後に脳の標本を作製し, いくつかの脳領域において抗c-fosおよび抗tyrosine hydroxylase(TH)抗体による酵素免疫染色法を行い, 曝露群と統制群で脳の活性の部位および強さに差があるかを調べた. 系列学習試験では統制群よりもBPA曝露群で課題を習得した仔獣が少数であったが, 他の行動試験結果に群差はなかった. また, c-fosおよびTH発現はいくつかの脳領域で曝露群と統制群に差がみられたが, 用量依存性はみられなかった. 以上の結果から, BPAの経胎盤・経母乳曝露による仔獣の高次脳機能への明確な影響は検出されなかった. |
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ISSN: | 1341-0725 |