21. 海外赴任者のメンタルヘルス対策~産業看護職の立場から

【背景】海外赴任を経験する労働者が増える中, 赴任先での環境の変化から不適応となるケースも少なくない. 当社では, 企業が果たすべき安全配慮義務やメンタル不調が重症化した場合の対応の難しさを感じ, 一次予防に力点を置いた対策を始めている. 【活動内容・目的】アジア地区の製造会社・販売会社において, 赴任者が置かれている状況の把握やメンタルヘルスの正しい知識を身につけることを目的として個別面談およびセルフケア教育を実施した. 【活動結果・考察】メンタルヘルス対策の一次予防活動として, 今回セルフケア教育を試みたが, 知識の習得だけでなく信頼関係の構築などの効果も確認できた. 海外赴任者の健康管理...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:産業衛生学雑誌 2010, Vol.52 (2), p.103-104
Hauptverfasser: 山田祥代, 上原正道, 曽我紀子, 山本美幸, 上原理恵, 日笠ちはる, 柳延亮, 佐藤博貴, 金森亜矢
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【背景】海外赴任を経験する労働者が増える中, 赴任先での環境の変化から不適応となるケースも少なくない. 当社では, 企業が果たすべき安全配慮義務やメンタル不調が重症化した場合の対応の難しさを感じ, 一次予防に力点を置いた対策を始めている. 【活動内容・目的】アジア地区の製造会社・販売会社において, 赴任者が置かれている状況の把握やメンタルヘルスの正しい知識を身につけることを目的として個別面談およびセルフケア教育を実施した. 【活動結果・考察】メンタルヘルス対策の一次予防活動として, 今回セルフケア教育を試みたが, 知識の習得だけでなく信頼関係の構築などの効果も確認できた. 海外赴任者の健康管理において, 渡航の可否判定や赴任中の疾病管理などの産業医の役割が重要視されてきたが, メンタルヘルス対策を考えると産業看護職が積極的に関わることが早期発見・早期対応につながることは明らかであり今後も活動を進めていきたい.
ISSN:1341-0725