11. 環境水中のペルフルオロオクタノエート(PFOA)およびペルフルオロオクタンスルフォネート(PFOS)汚染

全国79ヶ所の河川水及び142ヶ所の水道水を対象に, ペルフルオロオクタノエート(PFOA)及びペルフルオロオクタンスルフォネート(PFOS)調査した. その結果, すべての河川水からPFOSおよびPFOAが0.1ng/l(ppt)以上の濃度で検出した. 濃度は地方間で差があり, 特に近畿地方の幾何平均値は, PFOAが21.15ppt, PFOSが5.73pptと他地方に比べて有意に高い値であった. 一方, 水道水は各地方とも河川水に比べて全般に低濃度であるが, 全国的傾向としてPFOS・PFOAとも高い検出率であった. 低濃度地方では, PFOS・PFOAとも1ppt以下の水質であるが,...

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Veröffentlicht in:産業衛生学雑誌 2009, Vol.51 (6), p.147-147
Hauptverfasser: 齋藤憲光, 佐々木和明, 八重樫香, 原田浩二, 小泉昭夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:全国79ヶ所の河川水及び142ヶ所の水道水を対象に, ペルフルオロオクタノエート(PFOA)及びペルフルオロオクタンスルフォネート(PFOS)調査した. その結果, すべての河川水からPFOSおよびPFOAが0.1ng/l(ppt)以上の濃度で検出した. 濃度は地方間で差があり, 特に近畿地方の幾何平均値は, PFOAが21.15ppt, PFOSが5.73pptと他地方に比べて有意に高い値であった. 一方, 水道水は各地方とも河川水に比べて全般に低濃度であるが, 全国的傾向としてPFOS・PFOAとも高い検出率であった. 低濃度地方では, PFOS・PFOAとも1ppt以下の水質であるが, 河川水が高濃度汚染の地方では1pptを超える結果であった. 環境水の汚染は, 産業構造に強く影響されると考えられる. 一般に地方自治体では, 汚染の少ない水道水源の確保に努めているが, 近畿地方では非汚染水道水の確保が困難な状況である.
ISSN:1341-0725