20. エタノール摂取によるアルデヒド脱水素酵素2ノックアウトの生存率

エタノールの代謝酵素として重要なアルデヒド脱水素酵素(ALDH)2遺伝子(ALDH2)には, 酵素多型(変異型)を認める. 日本人の約半数を占めるこの変異型のALDH2遺伝子ヘテロやホモ接合体ではALDH2が不活性化している. このALDH2不活性型の人は飲酒するとフラッシング反応を示し, 食道癌や口腔・咽頭癌も有意に発症するが, 飲酒により予後が増悪するかどうかは明らかにされていない. 今回, アルデヒド脱水素酵素(Aldh)2ノックアウトマウスにエタノールを約1年間摂取させて, 野性型マウスに比較して予後不良であることを明らかにした....

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Veröffentlicht in:産業衛生学雑誌 2008-09, Vol.50 (5), p.156-156
Hauptverfasser: 小山倫浩, 一瀬豊日, PHAM Thi Thu Phuong, 山口哲右, 欅田尚樹, 川本俊弘
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:エタノールの代謝酵素として重要なアルデヒド脱水素酵素(ALDH)2遺伝子(ALDH2)には, 酵素多型(変異型)を認める. 日本人の約半数を占めるこの変異型のALDH2遺伝子ヘテロやホモ接合体ではALDH2が不活性化している. このALDH2不活性型の人は飲酒するとフラッシング反応を示し, 食道癌や口腔・咽頭癌も有意に発症するが, 飲酒により予後が増悪するかどうかは明らかにされていない. 今回, アルデヒド脱水素酵素(Aldh)2ノックアウトマウスにエタノールを約1年間摂取させて, 野性型マウスに比較して予後不良であることを明らかにした.
ISSN:1341-0725