5. 生石灰(消石灰)製造作業場の労働衛生管理について

[はじめに] 地中型石灰炉(土中窯)を用いた生石灰(消石灰)製造作業場で一酸化炭素中毒事故が発生した. 発生源である炉の直上及び周りでの測定では高濃度の一酸化炭素が検出され, 作業環境測定結果も第3管理区分となった. そこで, 一酸化炭素曝露対策に取り組んだ事例を紹介する. [測定方法] 石灰石は天然の無機物であることと焼成工程等を考慮し, 一酸化炭素, 二酸化炭素, 窒素酸化物, 二酸化硫黄について測定を実施することとした. サンプリング方法は, 全測定対象物質とも検知管法で実施した. [測定結果] 一酸化炭素測定結果は炉直上では1,500ppm, 炉周りは500~750ppmであった. 作...

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Veröffentlicht in:産業衛生学雑誌 2008-09, Vol.50 (5), p.153-153
Hauptverfasser: 吉田哲, 東久保一朗, 山本忍, 大石茂美, 今泉敬七郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:[はじめに] 地中型石灰炉(土中窯)を用いた生石灰(消石灰)製造作業場で一酸化炭素中毒事故が発生した. 発生源である炉の直上及び周りでの測定では高濃度の一酸化炭素が検出され, 作業環境測定結果も第3管理区分となった. そこで, 一酸化炭素曝露対策に取り組んだ事例を紹介する. [測定方法] 石灰石は天然の無機物であることと焼成工程等を考慮し, 一酸化炭素, 二酸化炭素, 窒素酸化物, 二酸化硫黄について測定を実施することとした. サンプリング方法は, 全測定対象物質とも検知管法で実施した. [測定結果] 一酸化炭素測定結果は炉直上では1,500ppm, 炉周りは500~750ppmであった. 作業環境測定結果はA測定が15~75ppm, B測定が195ppmで第3管理区分となった. [曝露対策] 石灰製造作業を自動化し, 炉から離れた場所にコントロール室を設置した. コントロール室内の一酸化炭素の作業環境測定結果は, A測定が13~18ppm, B測定が18ppmで第1管理区分であった.
ISSN:1341-0725