40. 臨床医の慢性疲労に関連する要因の研究

【研究目的】本研究は, 臨床医の慢性疲労に関連する職場要因を明らかにすることを目的とした. 【研究方法】某医科大学を卒業した医師を対象(1,746人)に郵送法にて質問票調査を行った. 医師の職場環境について10項目を選定し, それぞれの質問を5件法にて問うた. 慢性疲労の評価はChecklist of Individual Strengthの日本語版を用いた. 回答者のうち医療機関に勤める臨床医377名の男性, 101名の女性を対象に解析を行った. 【結果】男性, 女性のいずれにおいても慢性疲労と「労働負担の多さ」は正の「キャリアの満足度の高さ」は負の相関が有意に認められた. 男性において,...

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Veröffentlicht in:産業衛生学雑誌 2008-03, Vol.50 (2), p.71-71
Hauptverfasser: 和田耕治, 有松まゆり, 吉川徹, 織田進, 谷口初美, 東敏昭, 相澤好治
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:【研究目的】本研究は, 臨床医の慢性疲労に関連する職場要因を明らかにすることを目的とした. 【研究方法】某医科大学を卒業した医師を対象(1,746人)に郵送法にて質問票調査を行った. 医師の職場環境について10項目を選定し, それぞれの質問を5件法にて問うた. 慢性疲労の評価はChecklist of Individual Strengthの日本語版を用いた. 回答者のうち医療機関に勤める臨床医377名の男性, 101名の女性を対象に解析を行った. 【結果】男性, 女性のいずれにおいても慢性疲労と「労働負担の多さ」は正の「キャリアの満足度の高さ」は負の相関が有意に認められた. 男性において, 慢性疲労は「他の同僚医師やコメディカルとの良好な関係」が負の, 「治療に関する課題の多さ」は正の有意な相関を示した. 【結論】本研究で得られた結果は, わが国で医師の慢性疲労対策を考えるうえで有用であると考えられる.
ISSN:1341-0725