6. 一製造業における産業医活動―過重労働対策について
IT関連部品の製造機械を設計・製造する企業の産業医として, 3年間の過重労働対策について報告した. 従業員は88名で平均年齢は37歳. 月平均75時間以上の過重労働者は月平均20%であった. メンタルヘルスの問題で3年間に4名が病気療養となった. 対策として, (1)過重労働75時間超全労働者に対する毎月の面接と, 衛生管理者・上司への助言・指導. (2)過重労働者および家族への疲労蓄積調査. (3)メンタルヘルス対策等を行った. 無記名郵送の労働者の疲労蓄積度自己診断チェックリスト(厚労省)アンケートでは, 「総合判定」で, 「高い」「非常に高い」が47%に及んだ. 家族アンケートでも同様な...
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Veröffentlicht in: | 産業衛生学雑誌 2008-01, Vol.50 (1), p.29-29 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | IT関連部品の製造機械を設計・製造する企業の産業医として, 3年間の過重労働対策について報告した. 従業員は88名で平均年齢は37歳. 月平均75時間以上の過重労働者は月平均20%であった. メンタルヘルスの問題で3年間に4名が病気療養となった. 対策として, (1)過重労働75時間超全労働者に対する毎月の面接と, 衛生管理者・上司への助言・指導. (2)過重労働者および家族への疲労蓄積調査. (3)メンタルヘルス対策等を行った. 無記名郵送の労働者の疲労蓄積度自己診断チェックリスト(厚労省)アンケートでは, 「総合判定」で, 「高い」「非常に高い」が47%に及んだ. 家族アンケートでも同様な結果が寄せられた. これらを元に, 文書提言や社長との面談を行い, 臨床心理士による面接を継続中である. これまで県内求人に対する応募が少なかったが, 沖縄より10名の新規採用がなされた. 産業医と会社との信頼関係が強化されたが, 過重労働の抜本的改善には至っておらず, 改善のための共同の数値目標づくりが必要である. |
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ISSN: | 1341-0725 |