21. トリクロロエチレン曝露作業者に発症する全身性皮膚・肝障害 (2)HHV-6再活性化, 血中サイトカインの推移と肝障害の関係

我々は, トリクロロエチレン使用による全身性皮膚・肝障害の患者の一部でヒトヘルペスウィルス6型(HHV-6)の再活性化が見られることを報告してきた. 本報告ではHHV-6と炎症に関係するサイトカン, 肝機能値との関連を検討した. 2005年に発症し入院治療を受けた患者28名を対象にした. 入院以降6-7回採血を行い, 血中サイトカイン, HHV-6DNA量, HHV-6抗体価を測定した. 剥脱性皮膚炎の患者にHHV-6の再活性化が多く見られた. 多くはTNFα, IL-10の上昇後, HHV-6DNA発現が上昇し, HHV-6抗体価が上昇する経過を辿り, 薬剤性過敏症症候群の経過と似ていた....

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Veröffentlicht in:産業衛生学雑誌 2008-01, Vol.50 (1), p.24-25
Hauptverfasser: 伊藤由起, 上島通浩, 柳場由絵, 岡村愛, 山ノ下理, 那須民江
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:我々は, トリクロロエチレン使用による全身性皮膚・肝障害の患者の一部でヒトヘルペスウィルス6型(HHV-6)の再活性化が見られることを報告してきた. 本報告ではHHV-6と炎症に関係するサイトカン, 肝機能値との関連を検討した. 2005年に発症し入院治療を受けた患者28名を対象にした. 入院以降6-7回採血を行い, 血中サイトカイン, HHV-6DNA量, HHV-6抗体価を測定した. 剥脱性皮膚炎の患者にHHV-6の再活性化が多く見られた. 多くはTNFα, IL-10の上昇後, HHV-6DNA発現が上昇し, HHV-6抗体価が上昇する経過を辿り, 薬剤性過敏症症候群の経過と似ていた.
ISSN:1341-0725