18. 大学病院勤務医と一般企業社員の健康状態の比較

医師の健康状態を把握することを目的に, 一般企業の社員の健診結果と比較し検討を行った. 男性臨床医177人, 製造業企業勤務の男性社員から医師の年齢とマッチングさせた日勤勤務社員177人, 交代勤務社員177人を対象とし, 2004年度の定期健診結果を比較した. 医師の血圧値は高い傾向にあった. 肝機能は医師のGPT値が日勤勤務社員に比して有意に高く, 脂質代謝では医師の総コレステロール値が高い, HDLコレステロール値が低い傾向が認められた. 尿酸値は日勤勤務社員に比べて医師の値は有意に高かった. 健診の検査値を検討した結果, 某大学病院勤務の医師は, 一般企業の社員に比べて健康であるとはい...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:産業衛生学雑誌 2007-07, Vol.49 (4), p.147-147
Hauptverfasser: 井上正岩, 横山健治郎, 原田規章
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:医師の健康状態を把握することを目的に, 一般企業の社員の健診結果と比較し検討を行った. 男性臨床医177人, 製造業企業勤務の男性社員から医師の年齢とマッチングさせた日勤勤務社員177人, 交代勤務社員177人を対象とし, 2004年度の定期健診結果を比較した. 医師の血圧値は高い傾向にあった. 肝機能は医師のGPT値が日勤勤務社員に比して有意に高く, 脂質代謝では医師の総コレステロール値が高い, HDLコレステロール値が低い傾向が認められた. 尿酸値は日勤勤務社員に比べて医師の値は有意に高かった. 健診の検査値を検討した結果, 某大学病院勤務の医師は, 一般企業の社員に比べて健康であるとはいえない現状が明らかとなった.
ISSN:1341-0725