25.漁業地域におけるメチル水銀濃度の25年間の変遷

【目的】1980~2005年の遠洋漁業の町(K町)におけるメチル水銀摂取量の変遷を調査した.【対象・方法】京都大学生体試料バンクに保存されている,1980年(1次調査),1995年(2次調査),2005年(班研究調査)に採取された全国8地域,計123名分の血液,食事試料のメチル水銀濃度を測定した.【結果・考察】(1)K町において有意にメチル水銀摂取量が減った.(2)全国の妊娠可能年齢(20~40歳代)女性で,メチル水銀摂取量が厚生労働省の耐容摂取量を超えている人は減ったが,2005年でも22%の人が耐容量を超えている.そこで魚介類の利益を考慮し,有害性を回避するためのリスクコミュニケーションが...

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Veröffentlicht in:産業衛生学雑誌 2007-03, Vol.49 (2), p.75-75
Hauptverfasser: 大野佐代子, 原田浩二, 浅川明弘, 井上佳代子, 蜂谷紀之, 渡辺孝男, 小泉昭夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】1980~2005年の遠洋漁業の町(K町)におけるメチル水銀摂取量の変遷を調査した.【対象・方法】京都大学生体試料バンクに保存されている,1980年(1次調査),1995年(2次調査),2005年(班研究調査)に採取された全国8地域,計123名分の血液,食事試料のメチル水銀濃度を測定した.【結果・考察】(1)K町において有意にメチル水銀摂取量が減った.(2)全国の妊娠可能年齢(20~40歳代)女性で,メチル水銀摂取量が厚生労働省の耐容摂取量を超えている人は減ったが,2005年でも22%の人が耐容量を超えている.そこで魚介類の利益を考慮し,有害性を回避するためのリスクコミュニケーションが必要である.
ISSN:1341-0725