9. 連続夜勤による疲労の発現・進展過程の検討-疲労感表出パターンの分析を中心に

本研究では夜勤, 交代制勤務における疲労慢性化の主要因である連続夜勤に着目し, 連続夜勤時特有の疲労感表出パターンを明らかにすることを目的とした. 被験者は10名の男性(22.9±3.2歳)であった. 実験は練習日, 順応夜, 模擬日勤1, 基準夜, 4連続模擬夜勤および昼間睡眠, 回復夜1, 休日, 回復夜2, 模擬日勤2, 回復夜3, 模擬日勤3の順で全9泊10日の日程であった. 模擬i日勤を10時~18時, 模擬夜勤を22時~9時に設定し, 英文転写課題を模擬勤務作業とした. 測定指標は「自覚症しらべ」(2002)を用いた. 階層的クラスター分析で疲労訴え症状の変化の分類を試みた. 本研...

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Veröffentlicht in:産業衛生学雑誌 2007-01, Vol.49 (1), p.37-37
Hauptverfasser: 久保智英, 村崎元五, 城憲秀, 武山英麿, 榎原毅, 井上辰樹, 高西敏正, 荒薦優子, 井谷徹
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:本研究では夜勤, 交代制勤務における疲労慢性化の主要因である連続夜勤に着目し, 連続夜勤時特有の疲労感表出パターンを明らかにすることを目的とした. 被験者は10名の男性(22.9±3.2歳)であった. 実験は練習日, 順応夜, 模擬日勤1, 基準夜, 4連続模擬夜勤および昼間睡眠, 回復夜1, 休日, 回復夜2, 模擬日勤2, 回復夜3, 模擬日勤3の順で全9泊10日の日程であった. 模擬i日勤を10時~18時, 模擬夜勤を22時~9時に設定し, 英文転写課題を模擬勤務作業とした. 測定指標は「自覚症しらべ」(2002)を用いた. 階層的クラスター分析で疲労訴え症状の変化の分類を試みた. 本研究で示唆された「連続夜勤疲労」の特徴は, 連続夜勤によって1)脳賦活系の負担の表出が低減すること, 2)運動器や中枢神経系の負担の表出は一様に変化せずに増大すること, 3)情動的な負担の表出は早朝の増大傾向が低減することにまとめられた.
ISSN:1341-0725