21.疲労蓄積度の判定結果と肥満,血圧との関連
【目的】過重労働対策で用いられる疲労蓄積度の自己判定結果と肥満, 血圧との関連について検討した. 【方法】製造業某企業の定期健診で疲労蓄積度の質問項目および生活習慣が自記式質問票で尋ねられた. 疲労蓄積度の判定は(1)群「低い」, (2)群「やや高い」, (3)群「高い」「非常に高い」に群別された. 【結果】918人の男性労働者が解析された結果, 疲労蓄積度の判定では, (1)群が6割近くを占めた. BMIと血圧の平均値は3群間で有意な差異は認められなかったが, 疲労蓄積度判定を独立変数とした重回帰分析の結果, 年齢および生活習慣の補正により拡張期血圧との間に有意な関連が認められた. 【考察】...
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Veröffentlicht in: | 産業衛生学雑誌 2006-11, Vol.48 (6), p.230-230 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的】過重労働対策で用いられる疲労蓄積度の自己判定結果と肥満, 血圧との関連について検討した. 【方法】製造業某企業の定期健診で疲労蓄積度の質問項目および生活習慣が自記式質問票で尋ねられた. 疲労蓄積度の判定は(1)群「低い」, (2)群「やや高い」, (3)群「高い」「非常に高い」に群別された. 【結果】918人の男性労働者が解析された結果, 疲労蓄積度の判定では, (1)群が6割近くを占めた. BMIと血圧の平均値は3群間で有意な差異は認められなかったが, 疲労蓄積度判定を独立変数とした重回帰分析の結果, 年齢および生活習慣の補正により拡張期血圧との間に有意な関連が認められた. 【考察】疲労蓄積度が高まることで, 拡張期血圧の値が増加することが示された. 疲労蓄積度の高い労働者の生活習慣が関与している可能性が考えられた. 【結論】自己判定による疲労の蓄積度は, 拡張期血圧との間に関連性のあることが認められた. |
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ISSN: | 1341-0725 |