5. マレーシアのタバコ作業者における農薬影響
ピレスロイド系農薬の長期微量曝露による非顕性影響を調査した. マレーシアのKota Bahru(Kelantan州)周辺でタバコ公社に登録された男子タバコ栽培者63人(農薬使用群, 内ピレスロイド系使用者29名)を対象とし, 対照群は農薬曝露が無いタバコ公社男子職員30人で, 尿中のニコチン代謝産物(コチニン), ピレスロイド剤代謝産物(3PBA)の分析と振動覚検査, 重心動揺検査を行った. 両群間において尿中コチニンおよび3PBA値に差がなかった. 振動覚検査では農薬間に差がないものの対照群に比べ, ピレスロイド使用, 非使用作業者ともに手指の低下が認められた. 重心動揺検査では, ピレスロ...
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Veröffentlicht in: | 産業衛生学雑誌 2006-01, Vol.48 (1), p.44-44 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | ピレスロイド系農薬の長期微量曝露による非顕性影響を調査した. マレーシアのKota Bahru(Kelantan州)周辺でタバコ公社に登録された男子タバコ栽培者63人(農薬使用群, 内ピレスロイド系使用者29名)を対象とし, 対照群は農薬曝露が無いタバコ公社男子職員30人で, 尿中のニコチン代謝産物(コチニン), ピレスロイド剤代謝産物(3PBA)の分析と振動覚検査, 重心動揺検査を行った. 両群間において尿中コチニンおよび3PBA値に差がなかった. 振動覚検査では農薬間に差がないものの対照群に比べ, ピレスロイド使用, 非使用作業者ともに手指の低下が認められた. 重心動揺検査では, ピレスロイド非使用作業者では, 開眼時の動揺面積, 閉眼時の移動振幅が対照群より増加していた. また, 前者はピレスロイド使用者と比べても大きかった. ピレスロイド剤を含め農薬曝露による非顕性影響が認められたが, 症例数も少なく今後大規模な調査と様々な条件を検討する必要性があると思われる. |
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ISSN: | 1341-0725 |