21. 看護師早期離職対策にあたって-退職者アンケート調査結果報告

看護部早期離職対策を考えるにあたって問題点の確認のため, 退職者アンケート調査を施行した. 平成15年病院職員を対象とする職業性ストレス簡易調査票を用いたアンケート調査では, 看護部20代女性, 特に入職1-5年未満に「総合健康リスク」, [仕事でストレス], 心理的ストレス, 身体的不調の訴えが高かった. 仕事の負担(量, コントロール), 同僚の支援低下が要因であり, 早期離職が悪循環を招いていると考えられた. 今回の調査では, 平成12-16年に退職した看護師416名から, 主に20代女性を中心に110件のアンケート回収をえた. 約8割の人間が不満を持ってやめ, 9割が改善を希望し, 多...

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Veröffentlicht in:産業衛生学雑誌 2006-01, Vol.48 (1), p.23-23
Hauptverfasser: 坂田知子, 原田みゆき, 竹田智美, 石橋静香, 尾久征三, 山本尚寿, 丸谷隆光, 松林直
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:看護部早期離職対策を考えるにあたって問題点の確認のため, 退職者アンケート調査を施行した. 平成15年病院職員を対象とする職業性ストレス簡易調査票を用いたアンケート調査では, 看護部20代女性, 特に入職1-5年未満に「総合健康リスク」, [仕事でストレス], 心理的ストレス, 身体的不調の訴えが高かった. 仕事の負担(量, コントロール), 同僚の支援低下が要因であり, 早期離職が悪循環を招いていると考えられた. 今回の調査では, 平成12-16年に退職した看護師416名から, 主に20代女性を中心に110件のアンケート回収をえた. 約8割の人間が不満を持ってやめ, 9割が改善を希望し, 多くの建設的意見が寄せられた. 不満点は待遇(特に有給, 週休などの休暇, 給与), 人間関係, 改善希望点は待遇, 満足点は人間関係とやりがいであった. 調査結果はストレス調査結果よりの推測を裏付け, その有用性を推奨するものであった.
ISSN:1341-0725