2. ICD(埋め込み型除細動器)治療が就労に及ぼす影響についての実態調査
わが国においてICDを埋め込む治療を受けた患者は累計で約4,000人と推定されている. 2004~2005年にかけて日本心臓ペーシング, 電気生理学会のICD委員会と厚生労働科学研究, 労働安全衛生総合研究事業研究班がICD治療施設を通じて患者に配布した調査の結果を基に, ICD患者の就労の実態に関して検討した. 合計で1.901人の回答者のうち, 1,282人(67%)がICD治療前に就労しており, そのうち896人は企業等に雇用されている者(以下, 労働者)であった. 労働者のうち, 治療後に, 同じ仕事に復帰できた者は31.7%, 仕事内容が変化した者は21.2%, 休職又は退職した者は...
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Veröffentlicht in: | 産業衛生学雑誌 2006-01, Vol.48 (1), p.19-19 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | わが国においてICDを埋め込む治療を受けた患者は累計で約4,000人と推定されている. 2004~2005年にかけて日本心臓ペーシング, 電気生理学会のICD委員会と厚生労働科学研究, 労働安全衛生総合研究事業研究班がICD治療施設を通じて患者に配布した調査の結果を基に, ICD患者の就労の実態に関して検討した. 合計で1.901人の回答者のうち, 1,282人(67%)がICD治療前に就労しており, そのうち896人は企業等に雇用されている者(以下, 労働者)であった. 労働者のうち, 治療後に, 同じ仕事に復帰できた者は31.7%, 仕事内容が変化した者は21.2%, 休職又は退職した者は36.8%であった. 産業医がいる企業にいた146人では, それぞれ28.8%, 36.3%, 21.2%であった. 産業医がいる企業では, 労働者の健康に配慮した就業上の措置が実施されている一方で, 休職や退職に至る事例が防止されていることが示唆された. 産業医は主治医と連携協力しながらICD治療を受けた労働者の就労を支援することが望まれる. |
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ISSN: | 1341-0725 |