10.燕労災病院看護職の健康づくりに関する意識調査
【はじめに】健康的な生活習慣を確立することは疾病の一次予防につながるという考え方が重視されている. しかし看護職は, 精神的な緊張や不規則な勤務時間などから理想的生活習慣を保ちにくいといわれている. そこで, 看護職が自分自身の健康にどの程度関心を持ち管理しているのかを調査することを目的に, 本研究に取り組んだ. 【対象と方法】燕労災病院看護職(全員女性)200名を対象に, 質問紙法によるアンケートを行った. アンケート内容は(1)対象者の背景(2)健康状況(3)生活習慣(食事栄養, 睡眠, 喫煙, 運動, 飲酒, 労働時間, ストレス)とした. 分析方法は単純集計で行った. 【結果および考察...
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Veröffentlicht in: | 産業衛生学雑誌 2005-03, Vol.47 (2), p.110-110 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【はじめに】健康的な生活習慣を確立することは疾病の一次予防につながるという考え方が重視されている. しかし看護職は, 精神的な緊張や不規則な勤務時間などから理想的生活習慣を保ちにくいといわれている. そこで, 看護職が自分自身の健康にどの程度関心を持ち管理しているのかを調査することを目的に, 本研究に取り組んだ. 【対象と方法】燕労災病院看護職(全員女性)200名を対象に, 質問紙法によるアンケートを行った. アンケート内容は(1)対象者の背景(2)健康状況(3)生活習慣(食事栄養, 睡眠, 喫煙, 運動, 飲酒, 労働時間, ストレス)とした. 分析方法は単純集計で行った. 【結果および考察】有効回答は183名で回収率は91.5%であった. 健康状況について, 健康だと感じている人は77.6%と全体の4分の3以上だが, 普段から健康に気をつけていない人は51.4%と過半数であった. その理由は「健康をそこねた時に考える」や「健康なので必要ない」という消極的なものであり, 健康管理に対する意識の低さが伺えた. 一方, 生活習慣の面では, 食事, 栄養に気をつけている人が79.2%と多かった. 食事は最も身近で意識されやすく, 実行しやすいのではないかと考えられた. 看護の仕事には特殊で多様なストレスがあると言われている. 今回の結果からも, 97.8%がストレスを感じており, その原因として仕事に関することが最も多かった. 労働時間が長く, 休養がとれない, ストレスを解消できない人も半数近くを占め, 時間的, 精神的余裕がないことからほとんどの人が運動していないという結果となった. これらのことから, 看護職という仕事が生活習慣全般に影響を及ぼしていると推察された. |
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ISSN: | 1341-0725 |