6.消防署員のメンタルヘルス調査(1)

平常時における消防署員のストレス状態を測定, 把握することで, 救援者側のストレス軽減策の検討に入ることを目的として, 2004年6月, F県の某消防局に勤務する消防署員75人に対して, 57項目からなる職業性ストレス簡易調査票を実施した(有効回答数:69人, 有効回答率:92%). ストレスの状態を相対的に[低い/少ない]から[高い/多い]まで, 各項目別に5段階評価した「ストレスプロフィール」による解析の結果, 自覚的な身体的負担度の軽減がこの職場における最大の課題であることが判明した. また, 職場環境に対してストレスを感じる人がかなり見受けられ, さらにこのことが余計に身体的負担感を増...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:産業衛生学雑誌 2005-03, Vol.47 (2), p.109-109
Hauptverfasser: 今村善宣, 飛田芳江, 日下幸則, 児泉 肇, 大滝秀穂
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:平常時における消防署員のストレス状態を測定, 把握することで, 救援者側のストレス軽減策の検討に入ることを目的として, 2004年6月, F県の某消防局に勤務する消防署員75人に対して, 57項目からなる職業性ストレス簡易調査票を実施した(有効回答数:69人, 有効回答率:92%). ストレスの状態を相対的に[低い/少ない]から[高い/多い]まで, 各項目別に5段階評価した「ストレスプロフィール」による解析の結果, 自覚的な身体的負担度の軽減がこの職場における最大の課題であることが判明した. また, 職場環境に対してストレスを感じる人がかなり見受けられ, さらにこのことが余計に身体的負担感を増大させている危険性が示された. 以上より, 作業環境(騒音, 照明, 温度, 換気など)の改善が, 具体的なストレス軽減策として極めて有用であることが示唆された.
ISSN:1341-0725