6.ベンゼンの生物学的モニタリングの指標である尿中t-t-ムコン酸の異常値に関与する因子
ベンゼンの代謝物である尿中t-t-ムコン酸値の異常高値を呈した作業者を経験した. 食事, 薬の服用等検索したが, フマル酸エメダスチン(商品名:レミカット)を花粉症の為処方され服用していた. 喫煙(1日20本)習慣があった. ベンゼン使用のない被験者12名のコントロール平均値:72.42μg/g creatinineであった. 喫煙習慣(あり, なし):92.67±21.43, 52.17±18.54μg/g creatinineであり, ともにACGIH BEI(500μg/g creatinine)よりも低値を示した. 喫煙習慣を有する被験者のうち3名において3,017, 1,426, 1...
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Veröffentlicht in: | 産業衛生学雑誌 2005-03, Vol.47 (2), p.85-85 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | ベンゼンの代謝物である尿中t-t-ムコン酸値の異常高値を呈した作業者を経験した. 食事, 薬の服用等検索したが, フマル酸エメダスチン(商品名:レミカット)を花粉症の為処方され服用していた. 喫煙(1日20本)習慣があった. ベンゼン使用のない被験者12名のコントロール平均値:72.42μg/g creatinineであった. 喫煙習慣(あり, なし):92.67±21.43, 52.17±18.54μg/g creatinineであり, ともにACGIH BEI(500μg/g creatinine)よりも低値を示した. 喫煙習慣を有する被験者のうち3名において3,017, 1,426, 1,092μg/g creatinineのピークを認めた. 12名の被験者のうちこの3名以外は500μg/g creatinineを超えることはなかった. ソルビトール, 喫煙により尿中t-t-ムコン酸値が上昇することが既に報告されているが, 今回の実験においては喫煙の有無では有意差は認められなかった. ベンゼン曝露以外でも異常高値を示しうることがわかった. |
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ISSN: | 1341-0725 |