6.難分解性化学物質を対象とした生体試料バンクの創設に関する研究

環境中に放出されている多数の物質による環境汚染や人体への影響を監視し, 早期にその対策を立てるために30年前から収集された検体と, 全国の10箇所で集めた検体を基に難分解性化学物質を対象とした""生体試料バンク""を設立した. 今回の発表では当バンクのコンセプトを明らかにした上で, (1)血液24, 000, 母乳1, 050, 食事3, 700検体から構成されたバンクの設立過程とデータベースについて述べた. (2)バンクの検体を用いてメチル水銀, PCBを測定してバンクの有用性を実証した. PBDE, PFOSPFOAについてヒトの曝露評価を行い, 両...

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Veröffentlicht in:産業衛生学雑誌 2005-01, Vol.47 (1), p.48-48
Hauptverfasser: 吉永侃夫, 原田浩二, 井上佳代子, 森川亜紀子, Eslami Bita, 井上純子, 生体バンク研究班グループ新保慎一郎, 池田正之, 小泉昭夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:環境中に放出されている多数の物質による環境汚染や人体への影響を監視し, 早期にその対策を立てるために30年前から収集された検体と, 全国の10箇所で集めた検体を基に難分解性化学物質を対象とした""生体試料バンク""を設立した. 今回の発表では当バンクのコンセプトを明らかにした上で, (1)血液24, 000, 母乳1, 050, 食事3, 700検体から構成されたバンクの設立過程とデータベースについて述べた. (2)バンクの検体を用いてメチル水銀, PCBを測定してバンクの有用性を実証した. PBDE, PFOSPFOAについてヒトの曝露評価を行い, 両物質とも年代地域によって増加傾向があることを明らかにした. (3)検体の収集と測定結果の情報処理にまつわる倫理的問題については連結不可能匿名化を行う事により, 得られた結果は個人ではなく, 社会に還元することを示した. 検体採取時に提供者と交わす包括的合意より, 曝露評価の有効性必然性を明確化することが重要であることを示唆した."
ISSN:1341-0725