7.振動障害患者の末梢神経障害と手指巧緻性
振動障害の末梢神経障害のストックホルムワークショップSN分類では, 3SN(重症)として手指巧緻性の低下を重症度判定に含めており, 手指巧緻性の評価法への関心が高まっている. 今回, Purdue Pegboard Testおよび日常生活上の支障について10項目の質問紙調査を行い, 振動障害患者の手指巧緻性と末梢神経障害などとの関連について検討した. 被験者は, 振動障害患者29名と健常対照者30名であった. 振動障害患者では, 振動覚鈍麻が著しい患者ほど, また握力低下の著しい患者ほど, Pegboard testも低下傾向がみられた. さらにPegboard testが低下するにともない,...
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Veröffentlicht in: | 産業衛生学雑誌 2005-01, Vol.47 (1), p.45-46 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 振動障害の末梢神経障害のストックホルムワークショップSN分類では, 3SN(重症)として手指巧緻性の低下を重症度判定に含めており, 手指巧緻性の評価法への関心が高まっている. 今回, Purdue Pegboard Testおよび日常生活上の支障について10項目の質問紙調査を行い, 振動障害患者の手指巧緻性と末梢神経障害などとの関連について検討した. 被験者は, 振動障害患者29名と健常対照者30名であった. 振動障害患者では, 振動覚鈍麻が著しい患者ほど, また握力低下の著しい患者ほど, Pegboard testも低下傾向がみられた. さらにPegboard testが低下するにともない, 「急須から湯のみにお湯などを注ぐ」「新聞を1枚1枚めくる」などの日常生活上の支障が多くなる傾向がみられ, 特にPegboard testで10以下の場合には日常生活への支障が多い傾向が認められた. 振動障害の手指巧緻性低下では, 末梢神経障害による手指感覚鈍麻や握力低下の影響が考えられた. |
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ISSN: | 1341-0725 |