JR東海における糖尿病管理強化

糖尿病は近年増加の一途を辿っている. 糖尿病の発症予防, 早期発見, 合併症予防の観点から, 職域においても積極的な対策が必要と考え, 当社では2001年から糖尿病管理強化を開始した. 【活動内容】High-risk approachとして, HbA1c測定値に基づき就業区分の決定を行っている. HbA1c8.0%以上で就業制限, HbA1c7.0%以上で保健指導, HbA1c60%以上の社員には約6ヶ月後に生活習慣病検診として再検査を行っている. Population approachとして, 各職場で糖尿病に関する啓蒙, 教育を行い, 希望者, 糖尿病予備軍, 糖尿病初期の社員には保健師を...

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Hauptverfasser: 堀広子, 稲垣通子, 海野愛子, 八木陽子, 中安いくよ
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:糖尿病は近年増加の一途を辿っている. 糖尿病の発症予防, 早期発見, 合併症予防の観点から, 職域においても積極的な対策が必要と考え, 当社では2001年から糖尿病管理強化を開始した. 【活動内容】High-risk approachとして, HbA1c測定値に基づき就業区分の決定を行っている. HbA1c8.0%以上で就業制限, HbA1c7.0%以上で保健指導, HbA1c60%以上の社員には約6ヶ月後に生活習慣病検診として再検査を行っている. Population approachとして, 各職場で糖尿病に関する啓蒙, 教育を行い, 希望者, 糖尿病予備軍, 糖尿病初期の社員には保健師を中心にグループワークを用いた集団指導を行っている. 【結果】管理強化開始後, 全社員の空腹時血糖, HbA1cの平均値はともに有意に減少し, 就業制限者割合, 糖尿病有所見者割合も減少を認めた. 【まとめ, 考察】糖尿病管理強化の結果, 社員の糖代謝に関するデータの改善を認めた. その背景として, 就業制限設定による介入効果, 保健指導の効果, 社員の意識の変化等が考えられた.
ISSN:1341-0725