産業口腔保健の現状と課題について‐開業歯科医の立場から

当院はJR浜松駅に近接するオフィスビル内にあり, 平成6年の開業当初より, ビル内や周辺企業の依頼により職域の口腔検診を実施してきた. 平成9年に産業歯科医(日本歯科医師会認定), 平成11年には労働衛生コンサルタント資格を取得した. 平成15年現在, 地元鉄道会社, ビル内ホテル, ビル管理会社の3社と産業歯科医としての委嘱契約し, 当院の歯科医師, 歯科衛生士, 看護師, 栄養士が連携して社員の方々の口腔保健に携わっている. 産業口腔保健は特殊歯科検診を除いては法的な位置づけが弱く, その運用は各事業所まかせになっているのが現状である. さらに, いわゆる大企業で専任の歯科スタッフがいる場...

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Veröffentlicht in:産業衛生学雑誌 2004, Vol.46 (1), p.27-27
1. Verfasser: 青山行彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:当院はJR浜松駅に近接するオフィスビル内にあり, 平成6年の開業当初より, ビル内や周辺企業の依頼により職域の口腔検診を実施してきた. 平成9年に産業歯科医(日本歯科医師会認定), 平成11年には労働衛生コンサルタント資格を取得した. 平成15年現在, 地元鉄道会社, ビル内ホテル, ビル管理会社の3社と産業歯科医としての委嘱契約し, 当院の歯科医師, 歯科衛生士, 看護師, 栄養士が連携して社員の方々の口腔保健に携わっている. 産業口腔保健は特殊歯科検診を除いては法的な位置づけが弱く, その運用は各事業所まかせになっているのが現状である. さらに, いわゆる大企業で専任の歯科スタッフがいる場合を除いては, その多くは職域での口腔保健はその地域の開業歯科医療機関が担う必要がある. 今回は, 開業歯科医師の立場から, この分野に携わっての成果と課題, そして将来への展望などについて言及した.
ISSN:1341-0725