マレーシアにおける有機溶剤中毒疑いの事例について

マレーシア国立労働安全衛生研究所(NIOSH)機能向上プロジェクトにおける技術協力の経験に基づき, 有機溶剤使用職場につき報告した. (1)溶剤使用に関する質問紙調査:NIOSH実施の労働安全衛生研修コース受講者288人中165人(57%)が自社で溶剤使用と答えた. この165人の溶剤使用工程は, 塗装33%, 化学分析23%等であった. 同じく溶剤の種類は, メタノール36%, アセトン30%等であった. (2)溶剤中毒疑い事例:塩ビ床タイル製造工場の印刷工程にてMIBK, MEK, トルエン, シクロヘキサノン等に曝露された作業者に生じた末梢神経障害3例を紹介した. (3)溶剤中毒多発が疑...

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Hauptverfasser: 久永直見, 平田衛
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:マレーシア国立労働安全衛生研究所(NIOSH)機能向上プロジェクトにおける技術協力の経験に基づき, 有機溶剤使用職場につき報告した. (1)溶剤使用に関する質問紙調査:NIOSH実施の労働安全衛生研修コース受講者288人中165人(57%)が自社で溶剤使用と答えた. この165人の溶剤使用工程は, 塗装33%, 化学分析23%等であった. 同じく溶剤の種類は, メタノール36%, アセトン30%等であった. (2)溶剤中毒疑い事例:塩ビ床タイル製造工場の印刷工程にてMIBK, MEK, トルエン, シクロヘキサノン等に曝露された作業者に生じた末梢神経障害3例を紹介した. (3)溶剤中毒多発が疑われ, 中毒予防に関する日本の経験, 技術, 情報の伝達が有用であり, 特に日系企業が模範を示すことの意義が大きいことを述べた.
ISSN:1341-0725