1.脳神経発達期における内分泌かく乱物質の影響解明-甲状腺ホルモン抑制剤による次世代影響,特にラットの神経伝達物質受容体発現と活動性を指標として
甲状腺機能障害を介した内分泌かく乱物質の脳神経系発達期に与える影響を検討するため, 胎児期, 乳幼児期に甲状腺ホルモンを低下させ, ドーパミンD4レセプター(D4), ドーパミントランスポーター(DT)mRNA, 神経伝達物質の定量を行い, さらに, 行動学的検討として, 活動性(毛繕い行動, 移動行動, 立ち上がり反応)を観察した. 妊娠15日から生後28日まで0.02%Methimazole(甲状腺ホルモン抑制剤), 対照には水を母ラットへ投与した. 離乳後の仔の脳を前頭皮質, 海馬, 線条体に分け, D4, DT mRNAと神経伝達物質定量を行った. 活動量の検討は, 生後35日のオスに...
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Veröffentlicht in: | 産業衛生学雑誌 2003-09, Vol.45 (5), p.213-213 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 甲状腺機能障害を介した内分泌かく乱物質の脳神経系発達期に与える影響を検討するため, 胎児期, 乳幼児期に甲状腺ホルモンを低下させ, ドーパミンD4レセプター(D4), ドーパミントランスポーター(DT)mRNA, 神経伝達物質の定量を行い, さらに, 行動学的検討として, 活動性(毛繕い行動, 移動行動, 立ち上がり反応)を観察した. 妊娠15日から生後28日まで0.02%Methimazole(甲状腺ホルモン抑制剤), 対照には水を母ラットへ投与した. 離乳後の仔の脳を前頭皮質, 海馬, 線条体に分け, D4, DT mRNAと神経伝達物質定量を行った. 活動量の検討は, 生後35日のオスについて行った. その結果, オスの海馬においてD4 mRNA, メスの前頭皮質と海馬においてDT mRNAが低下, また, オスの海馬でドーパミンが上昇し, 影響に雌雄差があることが示唆された. また, 活動性の観察の結果, すべて暗期において有意な低下が認められた. |
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ISSN: | 1341-0725 |