2.会社倒産による失業者の睡眠障害とうつ症状

失業者の睡眠障害とうつ症状に着目し検討した. 【方法】某社は1998年4月に倒産, 会社更正法が適用され約760名が退職した. このうち本調査(同年11月実施)に協力した473名の失業者と継続して同社に残留した765名の在職者を対象とした. 自記式アンケート票の回答結果に, 多重ロジスティック回帰分析を用いた. 【結果と考察】睡眠障害の頻度は失業者が在職者より有意に高かった. うつ症状については, 身体的症状は主に在職者で高く, 精神的症状は失業者で高かった. 就業状況, 性別, 年齢を補正しても, 失業者の睡眠障害の有無とうつ症状の頻度に有意な関連性を認め, 睡眠障害に着目することで, うつ...

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Veröffentlicht in:産業衛生学雑誌 2003-09, Vol.45 (5), p.206-206
Hauptverfasser: 重本亨, 安藤英雄, 森美穂子, 宮崎勇三, 岩立史佳, 末永隆次郎, 石竹達也
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:失業者の睡眠障害とうつ症状に着目し検討した. 【方法】某社は1998年4月に倒産, 会社更正法が適用され約760名が退職した. このうち本調査(同年11月実施)に協力した473名の失業者と継続して同社に残留した765名の在職者を対象とした. 自記式アンケート票の回答結果に, 多重ロジスティック回帰分析を用いた. 【結果と考察】睡眠障害の頻度は失業者が在職者より有意に高かった. うつ症状については, 身体的症状は主に在職者で高く, 精神的症状は失業者で高かった. 就業状況, 性別, 年齢を補正しても, 失業者の睡眠障害の有無とうつ症状の頻度に有意な関連性を認め, 睡眠障害に着目することで, うつ病の早期発見につながる可能性が示唆された.
ISSN:1341-0725