吸光光度法による尿中コチニンの定量法とその応用
バルビツール酸吸光光度法による尿中コチニン定量法は1日に定量できる検体数が多く, 疫学調査における喫煙者/非喫煙者の判定に極めて魅力的な方法である. しかし褪色が著しく, 短時間の内に定量しなければならない不便があった. エタノールの添加により吸光度の経時的安定が得られ, 極めて定量に利用しやすくなった. 本改良法をある製造工場従業員の随時尿(男184名, 女45名)に応用し, 1)発色定量したままの尿濃度, 2)尿濃度からblankを引いた真の濃度, 3)1)のクレアチニン補正, 4)2)のクレアチニン補正, の4つの評価法により検討したところ, 2)法のcut off値は7.6 μmol/...
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Zusammenfassung: | バルビツール酸吸光光度法による尿中コチニン定量法は1日に定量できる検体数が多く, 疫学調査における喫煙者/非喫煙者の判定に極めて魅力的な方法である. しかし褪色が著しく, 短時間の内に定量しなければならない不便があった. エタノールの添加により吸光度の経時的安定が得られ, 極めて定量に利用しやすくなった. 本改良法をある製造工場従業員の随時尿(男184名, 女45名)に応用し, 1)発色定量したままの尿濃度, 2)尿濃度からblankを引いた真の濃度, 3)1)のクレアチニン補正, 4)2)のクレアチニン補正, の4つの評価法により検討したところ, 2)法のcut off値は7.6 μmol/lで, 敏感度・特異度が共に最も高かった(95.4%, 95.9%). 3)と4)では, 2)より敏感度・特異度ともに低かった. 本改良法は共存物質の影響を受けやすいにもかかわらず高い敏感度・特異度が得られ, 頭書の目的に極めて効果的である. |
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ISSN: | 1341-0725 |