職業性ストレスは労働災害による傷病に影響するか

職業性ストレスが労働災害による傷病発生に影響するかどうかを明らかにする目的で, 小規模製造工場で働く労働者全員(回答者168名, 回収率83.6%)を対象にJob Content Questionnaire (JCQ)の自記式質問紙調査を実施した. 回答を得ることができたブルーカラー労働者139名のうち, 1989年4月~1999年3月までの労働災害による傷病の経験者は男性24名, 女性15名であった. 労働災害による傷病経験の有無でJCQの職業性ストレス得点を男女別に比較したところ, 女性ブルーカラー労働者で傷病経験者の方が傷病非経験者より「仕事の要求度」得点と「仕事のストレイン」指数が有意...

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Hauptverfasser: 獄石美和子, 鄂暁飛, 平澤富士子, 廣澤巌夫, 村田勝敬
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:職業性ストレスが労働災害による傷病発生に影響するかどうかを明らかにする目的で, 小規模製造工場で働く労働者全員(回答者168名, 回収率83.6%)を対象にJob Content Questionnaire (JCQ)の自記式質問紙調査を実施した. 回答を得ることができたブルーカラー労働者139名のうち, 1989年4月~1999年3月までの労働災害による傷病の経験者は男性24名, 女性15名であった. 労働災害による傷病経験の有無でJCQの職業性ストレス得点を男女別に比較したところ, 女性ブルーカラー労働者で傷病経験者の方が傷病非経験者より「仕事の要求度」得点と「仕事のストレイン」指数が有意に高く, 「同僚からの支援」得点が有意に低かった. 男性ブルーカラー労働者では有意差がみられなかった. 以上より, 労働災害による傷病を予防するために, 男女の違いに配慮した職業ストレス対策が必要であると考えられた.
ISSN:1341-0725