ピロールの経気道曝露による生体への影響

実験的にピロールを経気道的に反復曝露させて肝や腎への亜急性影響と曝露量との関係を検討した. 雄性ラットを用い, 有機溶剤ガス曝露代謝実験装置により気化させたピロールを曝露させた. 1日1回3時間, 連続数日間曝露した後, 3~4日間の非曝露期間をおき計10回反復投与した. ピロール濃度の測定はポータブルガスクロマトグラフを用いて, すべての曝露期間(3時間)中15分おきに計8回経時的にモニタリングした. 全測定値のMean±SDは284±89(ppm)であった. 実験期間の前後に心採血施行し, 血清中AST, ALT, ALP, γGTP, Bilirubin, Albumin, BUN, C...

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Hauptverfasser: 土手友太郎, 河野公一, 渡辺丈真, 臼田寛, 三間千史, 清水宏泰, 富永美果, 年名優美
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:実験的にピロールを経気道的に反復曝露させて肝や腎への亜急性影響と曝露量との関係を検討した. 雄性ラットを用い, 有機溶剤ガス曝露代謝実験装置により気化させたピロールを曝露させた. 1日1回3時間, 連続数日間曝露した後, 3~4日間の非曝露期間をおき計10回反復投与した. ピロール濃度の測定はポータブルガスクロマトグラフを用いて, すべての曝露期間(3時間)中15分おきに計8回経時的にモニタリングした. 全測定値のMean±SDは284±89(ppm)であった. 実験期間の前後に心採血施行し, 血清中AST, ALT, ALP, γGTP, Bilirubin, Albumin, BUN, Creatinineを測定した. 曝露群の血清中パラメーターの変化は対照群に比し明らかな有意差を認めず, 本実験期間内には肝および腎機能障害を殆ど生じなかったと考えられたが, 今後慎重に毒性を検討することが必要であると考えられた.
ISSN:1341-0725