硫黄薫蒸処理い草の製織と作業環境中二酸化イオウ濃度

硫黄薫蒸されたい草が製織され畳表に加工されている場合がある. そこで, 1回当たりの燃焼イオウ量の異なる4作業所(A:300g, B:200g, C:150g, D:100g)について, 製織時の織機の近辺と作業場の中央にて二酸化イオウを検知管(No. 5Lb;GASTEC)法にて測定した. その結果, A(0.25ppm), B作業(0.5ppm)では, 織機の近辺で二酸化イオウ濃度は, 許容濃度の2ppm(ACGIH)より低い値であった. C, D作業所では検出限界以下であった. 製織作業にたずさわる女性作業者は, 早朝より夜半まで8時間以上に渡り, 一週40時間を超えて製織作業に従事して...

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Hauptverfasser: 原田幸一, 大森昭子, 魏長年, 上田厚
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:硫黄薫蒸されたい草が製織され畳表に加工されている場合がある. そこで, 1回当たりの燃焼イオウ量の異なる4作業所(A:300g, B:200g, C:150g, D:100g)について, 製織時の織機の近辺と作業場の中央にて二酸化イオウを検知管(No. 5Lb;GASTEC)法にて測定した. その結果, A(0.25ppm), B作業(0.5ppm)では, 織機の近辺で二酸化イオウ濃度は, 許容濃度の2ppm(ACGIH)より低い値であった. C, D作業所では検出限界以下であった. 製織作業にたずさわる女性作業者は, 早朝より夜半まで8時間以上に渡り, 一週40時間を超えて製織作業に従事している. 四日市喘息では, 大気中二酸化イオウ濃度が0.2ppmを超える住民の中に呼吸器系の疾患を訴えるものが増加していたことを考えると, い草製織現場での二酸化イオウについては, 許容濃度の判断基準だけではなく, 二酸化イオウの環境基準値の観点からも作業環境管理を考慮すべきであると考えた.
ISSN:1341-0725