5種類のBromopropanesの末梢神経伝導速度に及ぼす影響

5種類のBromopropanesの末梢神経毒性を明らかにするために, 102匹のラットを計16群に分け, 二種類の濃度の1-bromopropane(3.3と11mmol/kg), 三種類の濃度の2-bromopropane, 1,2-dibromopropane, 1,3-dibromopropane, 1,2,3-tribromopropane(0.33, 3.3と11mmol/l/kg), 陽性対照の2.6mmol/kgとして2,5-hexanedione及び対照群のolive油をラットに12週間投与し, 2週間ごとにラット尾部の運動神経伝導速度(MCV), 遠位潜時(DL), 残差潜時(RL)及び感覚神経伝導速度(SCV)の測定を行った, 0.33, 3.3, 11mmol/kgの1,2,3-tribromopropane並びに, 3.3と11mmo1/kgの1,2-dibromopropane及び1,3-dibromopropane群のラットは投与後4日以内に全て死亡した. 残った各群においては3.3及び11mmo1/kgの1-bromopropaneと2-bromopropane, 0.33mmol/kgの1,2-dibromopropane, 1,3-dibromopropane共にMCV, SCVの遅延, DLとRLの延長を引き起こした. 同時に, 11mmol/kgの1-bromopropaneと2-bromopropaneを除いて, 症例数が減少したため他の群のMCV, SCV遅延, DLとRLは投与中に有意な差がなくなった.