労働者の身体作業能力と生活習慣

生活習慣が労働者の身体作業能力(PWC)に及ぼす影響を調べるために, 某事業所の男子従業員(577名)で, 生活習慣のアンケートとPWCの測定を行い(前期), 2年間のインターバルをおいて同様の調査を行った(後期). 前期の各生活習慣をそれぞれ2群に分類し, 生活習慣とPWCの関係を調べた. さらに, 各生活習慣を前期と後期の回答状況により4群に分け, 生活習慣の変化とPWCの変化の関係を検討した. その結果, 喫煙, 運動, 食事については, よい生活習慣の群でPWCが有意に高かった. また, 2年間の間に, 運動を定期的にするようになった群, 食事を規則的に摂るようになった群でPWCの上昇...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Hauptverfasser: 山本博一, 松本政信, 宮井信行, 森岡郁晴, 宮下和久
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:生活習慣が労働者の身体作業能力(PWC)に及ぼす影響を調べるために, 某事業所の男子従業員(577名)で, 生活習慣のアンケートとPWCの測定を行い(前期), 2年間のインターバルをおいて同様の調査を行った(後期). 前期の各生活習慣をそれぞれ2群に分類し, 生活習慣とPWCの関係を調べた. さらに, 各生活習慣を前期と後期の回答状況により4群に分け, 生活習慣の変化とPWCの変化の関係を検討した. その結果, 喫煙, 運動, 食事については, よい生活習慣の群でPWCが有意に高かった. また, 2年間の間に, 運動を定期的にするようになった群, 食事を規則的に摂るようになった群でPWCの上昇がみられた. また, 喫煙を始めた群, 運動をしなくなった群では低下傾向が, 禁煙した群では上昇傾向が認められた. 以上のことから, よい生活習慣がPWCの高値につながり, 生活習慣を改善することによりPWCが高まることがわかった.
ISSN:1341-0725