勤務形態別の自覚症状と健診結果の関連について

交替勤務と夜間固定勤務がある電機製造業において, 疲労感と健康診断データから夜間就労とシフト勤務の健康に対する影響について検討した. 160人の男性従業員に対し, 最近1ヶ月間の疲労感について調査を行った. 産業衛生学会の自覚症状調べを用い, I群, II群, III群についてそれぞれ点数化して検討した. また, 各勤務形態における健診データの差を検討した. 疲労感の結果は, I群, II群, III群とも同じ傾向を示した. 定時勤務, 2交替勤務, 3交替勤務の順に疲労感は増加していた. また, 定時勤務と夜間勤務では差が無かった. 健診結果はγ-GTPとHbが夜間勤務で他の勤務形態と比較し...

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Hauptverfasser: 山本栄二, 小林敏生, 田中正敏, 比佐哲夫
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:交替勤務と夜間固定勤務がある電機製造業において, 疲労感と健康診断データから夜間就労とシフト勤務の健康に対する影響について検討した. 160人の男性従業員に対し, 最近1ヶ月間の疲労感について調査を行った. 産業衛生学会の自覚症状調べを用い, I群, II群, III群についてそれぞれ点数化して検討した. また, 各勤務形態における健診データの差を検討した. 疲労感の結果は, I群, II群, III群とも同じ傾向を示した. 定時勤務, 2交替勤務, 3交替勤務の順に疲労感は増加していた. また, 定時勤務と夜間勤務では差が無かった. 健診結果はγ-GTPとHbが夜間勤務で他の勤務形態と比較して高値を示した. この結果から, 就労時間のシフトは疲労感を増大させたと考えられた. しかしながら, 自覚症状と健康診断データの結果は一致しなかったことから, 夜間就労による身体的影響には自覚症状調べでは把握できない因子の存在する可能性が示唆された.
ISSN:1341-0725