男子労働者におけるアルコール摂取と骨量

富山県内1企業(金属製造業)の男性労働者178人(19~60歳)の右踵骨を, 超音波骨評価装置(AOS-100, ALOKA)を用い測定した. 加齢とともに骨評価指標は低下し, 40歳, 50歳代のOSI値は, 20歳, 30歳代に比較し有意に低値であった. 30歳以上の171人を, 非飲酒者(n=22), 機会飲酒者(「月4回以下」;n=27), 習慣飲酒者(「週2-3回以上」)に分類し, 習慣飲酒者をさらに少量(「1合未満」;n=18), 中等量(「1-2合」;n=59), 大量(「2合以上」;n=45)飲酒者に分けた. 5群間に年齢, 身長, 体重, BMIに差はみられなかった. 中等量...

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Hauptverfasser: 青島恵子, 蔡雲清, 加藤輝隆, 寺西秀豊, 加須屋実, 北川豊子
Format: Tagungsbericht
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:富山県内1企業(金属製造業)の男性労働者178人(19~60歳)の右踵骨を, 超音波骨評価装置(AOS-100, ALOKA)を用い測定した. 加齢とともに骨評価指標は低下し, 40歳, 50歳代のOSI値は, 20歳, 30歳代に比較し有意に低値であった. 30歳以上の171人を, 非飲酒者(n=22), 機会飲酒者(「月4回以下」;n=27), 習慣飲酒者(「週2-3回以上」)に分類し, 習慣飲酒者をさらに少量(「1合未満」;n=18), 中等量(「1-2合」;n=59), 大量(「2合以上」;n=45)飲酒者に分けた. 5群間に年齢, 身長, 体重, BMIに差はみられなかった. 中等量・大量飲酒者の骨評価値は, 少量飲酒者と比較し有意に低く, また非飲酒者・機会飲酒者においても, 少量飲酒者より有意に低値であった. これらの結果より, アルコールの適量摂取(本研究では1合未満)による骨量の増加促進の可能性が示唆された.
ISSN:1341-0725