作業関連性運動器疾患用の保護具の効果に関する研究

(目的)膝サポーターの着用による膝への負担軽減効果および痛みの改善効果を検討することを目的として調査を行なった. (対象と方法)某製鉄会社従業員および当クリニック患者のうち膝の痛みを訴えた計25名(男性17名, 女性8名, 平均年齢51.1±10.8歳)に対し膝サポーターを着用させ, 装着中の膝の負担軽減効果や装着前後の膝の痛みの改善効果について自記式アンケート調査を行なった. (結果と考察)膝への負担が軽減したと答えたものは22名(88%), 変わらないは3名(12%)であった. また, 膝の痛みの改善効果では良くなったが21名(84%), 変わらないが4名(16%)であった. 膝サポーター...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:産業衛生学雑誌 1999, Vol.41 (2), p.36-36
Hauptverfasser: 大谷透, 宇土博
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:(目的)膝サポーターの着用による膝への負担軽減効果および痛みの改善効果を検討することを目的として調査を行なった. (対象と方法)某製鉄会社従業員および当クリニック患者のうち膝の痛みを訴えた計25名(男性17名, 女性8名, 平均年齢51.1±10.8歳)に対し膝サポーターを着用させ, 装着中の膝の負担軽減効果や装着前後の膝の痛みの改善効果について自記式アンケート調査を行なった. (結果と考察)膝への負担が軽減したと答えたものは22名(88%), 変わらないは3名(12%)であった. また, 膝の痛みの改善効果では良くなったが21名(84%), 変わらないが4名(16%)であった. 膝サポーター着用により, 8割以上の者に膝への負担軽減および膝の痛みの改善効果を認めた. とくに物理療法を併用している当クリニック患者では全員が, また, 併用していない製鉄会社従業員においても, 8割近い改善を認めており, 膝への負担の大きい作業における膝痛軽減と予防に有効なことが示唆された.
ISSN:1341-0725