2,2-dichloro-1,1,1-trifluoroethane(HCFC-123)を対象とした環境モニタリングと生物学的モニタリング

2,2-dichloro-1,1,1-trifluoroethane(HCFC-123)を取り扱う作業場における環境測定および生物学的モニタリングの測定方法について検討した. 環境測定として, (1)活性炭管で捕集し, 塩化メチレンで脱着しGCで分析する方法:破過試験, 塩化メチレンによる脱着率および, 捕集した活性炭管の保存方法について, (2)テドラーバッグで捕集しGCで分析する方法:捕集後の経過時間に対するバッグ内の濃度減衰について試験した. その結果, 両者とも, 使用が可能であることが示唆された. 生物学的モニタリングとして尿中トリフルオロ酢酸濃度(TFA)をメチル化してヘッドスペー...

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Veröffentlicht in:産業衛生学雑誌 1998, Vol.40 (6), p.260-260
Hauptverfasser: 田中茂, 加部勇, 武林亨, 遠藤裕一, 宮内博幸, 能地和子, 高橋謙, 関幸雄, 大前和幸
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:2,2-dichloro-1,1,1-trifluoroethane(HCFC-123)を取り扱う作業場における環境測定および生物学的モニタリングの測定方法について検討した. 環境測定として, (1)活性炭管で捕集し, 塩化メチレンで脱着しGCで分析する方法:破過試験, 塩化メチレンによる脱着率および, 捕集した活性炭管の保存方法について, (2)テドラーバッグで捕集しGCで分析する方法:捕集後の経過時間に対するバッグ内の濃度減衰について試験した. その結果, 両者とも, 使用が可能であることが示唆された. 生物学的モニタリングとして尿中トリフルオロ酢酸濃度(TFA)をメチル化してヘッドスペース法によりGCで分析する方法について検討し, 良好な回収率を得た. これらの方法を用いて摸擬作業における調査した結果, 4名の平均曝露濃度は65.6ppmであり, 尿中TFA濃度は作業後20-30時間でピークを示し, 生物学的半減期は平均25時間であった. (J Occup Health 1998;40:348-349)
ISSN:1341-0725