労働時間が労働者の健康におよぼす影響
労働時間が健康に及ぼす影響を明らかにするために, 総実労働時間, 完全週休二日制の適応を受ける労働者の割合などと定期健康診断の有所見率との関係について産業別に調べた. その結果, 1.総実労働時間が長いものほど有所見率が高くなっていた. 2.変形労働時間制の採用率と有所見率との間には関係は認められなかった. 3.完全週休二日制の適応を受ける労働者の割合が高いほど有所見率が低くなっていた. 4.年次有給休暇の取得日数と有所見率には関係がみられなかった. 以上より, 長時間の労働は心身に過度の負担をもたらす結果, 健康障害をもたらすリスクファクターとなることが示唆された. 今後さらに完全週休二日制...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 産業衛生学雑誌 1998, Vol.40 (2), p.57-57 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 労働時間が健康に及ぼす影響を明らかにするために, 総実労働時間, 完全週休二日制の適応を受ける労働者の割合などと定期健康診断の有所見率との関係について産業別に調べた. その結果, 1.総実労働時間が長いものほど有所見率が高くなっていた. 2.変形労働時間制の採用率と有所見率との間には関係は認められなかった. 3.完全週休二日制の適応を受ける労働者の割合が高いほど有所見率が低くなっていた. 4.年次有給休暇の取得日数と有所見率には関係がみられなかった. 以上より, 長時間の労働は心身に過度の負担をもたらす結果, 健康障害をもたらすリスクファクターとなることが示唆された. 今後さらに完全週休二日制をはじめとする労働時間の短縮を推進し, 結果として生じる休日やゆとりの時間を心身のリフレッシュに生かすことが大切であろう. |
---|---|
ISSN: | 1341-0725 |