産業職場における有機溶剤の発散状況
塩化炭化水素系溶剤が使用されている脱脂洗浄作業場での有機溶剤の環境気中への発散状況について調査した. 調査対象は平成8年7月から平成9年6月の間で当センターにて作業環境測定を実施した39事業所(実数), 118単位作業所(延べ)とした. 有機溶剤の使用割合はジクロルメタンが68%と最も多く, 次いでトリクロルエチレンが23%, テトラクロルエチレンが6%であり, 作業環境の管理区分は34%の作業場が第2あるいは第3管理区分であった. 環境気中への有機溶剤の発散要因は局所排気が充分に行われていないが39%, 局所排気装置が設置されていない(逆流凝縮器は稼働)が10%, 洗浄・溶剤回収設備からの溶...
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Veröffentlicht in: | 産業衛生学雑誌 1998, Vol.40 (1), p.27-27 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 塩化炭化水素系溶剤が使用されている脱脂洗浄作業場での有機溶剤の環境気中への発散状況について調査した. 調査対象は平成8年7月から平成9年6月の間で当センターにて作業環境測定を実施した39事業所(実数), 118単位作業所(延べ)とした. 有機溶剤の使用割合はジクロルメタンが68%と最も多く, 次いでトリクロルエチレンが23%, テトラクロルエチレンが6%であり, 作業環境の管理区分は34%の作業場が第2あるいは第3管理区分であった. 環境気中への有機溶剤の発散要因は局所排気が充分に行われていないが39%, 局所排気装置が設置されていない(逆流凝縮器は稼働)が10%, 洗浄・溶剤回収設備からの溶剤の漏れ等が10%, 洗浄後の品物から溶剤が充分に除去されていないが41%であった. 有機溶剤の発散防止対策として水系洗浄設備への変更などの対策が望まれるが, 経費面の制約を考慮すると上記の発散要因に対して有機溶剤の発散を抑制する対策が有効と考えられる. |
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ISSN: | 1341-0725 |