手背-拇指間の橈骨神経知覚神経伝導速度の検討並びに振動障害患者における低下
各種の中毒性神経障害並びに振動障害の影響の有無を明らかにするために, 絞扼性神経障害を生じにくい橈骨神経の手背から拇指にかけての末梢部位の知覚神経伝導速度を測定する方法の検討, および振動障害患者における影響の有無を検討した. 栂指の基節骨中央部にディスポーザブル電極(Nicolet製)を3mm程度の幅に切って貼り付け, 手背の長栂指伸筋腱付近で電気刺激して逆行性に栂指基節骨中央部で神経活動電位を導出した. 皮膚温を刺激-導出電極中央部で測定し, 皮膚温に基づく補正(de Jesus法)をおこなった. 皮膚温が安定している夏季(96年9月上旬)に, 健常者19名におこなったところでは, 52....
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Format: | Tagungsbericht |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 各種の中毒性神経障害並びに振動障害の影響の有無を明らかにするために, 絞扼性神経障害を生じにくい橈骨神経の手背から拇指にかけての末梢部位の知覚神経伝導速度を測定する方法の検討, および振動障害患者における影響の有無を検討した. 栂指の基節骨中央部にディスポーザブル電極(Nicolet製)を3mm程度の幅に切って貼り付け, 手背の長栂指伸筋腱付近で電気刺激して逆行性に栂指基節骨中央部で神経活動電位を導出した. 皮膚温を刺激-導出電極中央部で測定し, 皮膚温に基づく補正(de Jesus法)をおこなった. 皮膚温が安定している夏季(96年9月上旬)に, 健常者19名におこなったところでは, 52.3±5.68m/sで, 変動係数は10.8%と良好であった. さらに, 振動障害患者32名について測定した結果, 48.1±5.09m/sで健常対照者と比較して有意に低下していた(t=2.67,p |
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ISSN: | 1341-0725 |