ラットへのMEK, Acetone, あるいはTolueneと2,5-Hexanedioneとの混合投与時の血液, 神経および尿中2,5-HD濃度の変動について

[目的]2,5-Hexanedione(2,5-HD)単独及び異なる量のMEK, acetone(AC), toluene(TO)との混合投与の神経, 血清, 尿中の2,5-HD濃度に及ぼす影響について検討する. [方法]ラット306匹を7群に分け, 各々2,5-HD単独(2.6mmol/kg)及び等量の2,5-HDと2.6mmol/kg並びに13.0mmol/kgのMEK, AC, TOを混合投与し, 0.5,1,2,4,8,16時間の坐骨神経, 血清2,5-HD濃度及び0.5から16時間までの尿中の2,5-HD濃度をガスクロマトグラフィ法を用いて測定した. [結果及び考察]単独群に比べ各混...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:産業衛生学雑誌 1998, Vol.40 (1), p.24-24
Hauptverfasser: 三角順一, 趙文元, 安井隆人, 青木一雄, 木村孝
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:[目的]2,5-Hexanedione(2,5-HD)単独及び異なる量のMEK, acetone(AC), toluene(TO)との混合投与の神経, 血清, 尿中の2,5-HD濃度に及ぼす影響について検討する. [方法]ラット306匹を7群に分け, 各々2,5-HD単独(2.6mmol/kg)及び等量の2,5-HDと2.6mmol/kg並びに13.0mmol/kgのMEK, AC, TOを混合投与し, 0.5,1,2,4,8,16時間の坐骨神経, 血清2,5-HD濃度及び0.5から16時間までの尿中の2,5-HD濃度をガスクロマトグラフィ法を用いて測定した. [結果及び考察]単独群に比べ各混合群の神経及び血清中2,5-HD濃度は増加し, 13.0mmol/kgのMEK, AC混合投与群においては尿中2,5-HD濃度及び総排泄量も増加した. 2.6mmol/kgのMEK, AC混合投与群に比べ13.0mmol/kgのMEK, AC混合群の神経, 血清, 尿中濃度が有意に高かった. 2.6mmol/kgと13.0mmol/kgのTO混合投与群の間では神経, 血清, 尿中の2,5-HD濃度は大きな変化はなかった. 等モルの混合投与群の間では, 2,5-HDの神経, 血清, 尿中濃度の増加はMEK混合群>AC混合群>TO混合群. これらの2,5-HD濃度の増加は2,5-HDの神経及び血清の消失速度定数の低下と関連があると考えられた.
ISSN:1341-0725